人を知る INTERVIEW

災害を未然に防ぐしくみへの一助となるために

能美防災に入社を決めた理由を教えて下さい

業種は違いますが、父親も防災関連の職についており、防災という職業へのイメージを想像しやすかったことが、防災業に就きたいと漠然と思うようになったきっかけのひとつかもしれません。

また、2011年の東日本大震災では、津波や二次災害の大規模火災を目の当たりにしました。その時の体験や、目にした光景は強く心に残っています。この時期から、災害を未然に防ぐしくみへの一助となりたいと考えるようになりました。自然と就職活動は防災業界へ集中したのですが、能美防災へ就職することを決めたのは、業界で最大手であり、最も防災に対して貢献できると考えたためです。

仕事内容を教えて下さい

私が所属している第2感知システム研究室では、大空間施設やプラント、トンネルといった特殊な場所・施設に設置される火災センサの開発を行っています。一口に開発といっても業務範囲は多肢にわたり、回路の設計から実験、品質保証試験、更には生産部門で量産化できるまでの技術支援なども行っています。デスクワークは多いですが、意外と体を動かすことも多い部署だと思います。実際の開発では数人でチームを作り、役割を分担しながら業務を進めていきます。お互いにコミュニケーションをとりながら、より良い製品を作っていくので、黙々と作業をするといったことは少ないかもしれません。

これまでどのようにステップアップしてきたかを教えて下さい

研究開発センターへ配属されてからは、OJTの先輩の補助という形で、様々な品質保証試験を行いました。その中で、センサの動作や回路を学びました。他にも社外のセミナーに積極的に参加したり、シミュレーションツールを使って実機の動作を解析したりすることで、電子回路への知識を深めていきました。

2年目以降からは少しずつ回路設計に携わるようになりました。自分の設計を先輩に検証してもらい、製品レベルまでブラッシュアップしていく過程で、品質や量産コストなどを多角的に考察し、正解がひとつだけではない製品設計の考え方を身に付けることができました。現在はソフトウェアの設計を担当しており、日々マニュアルと格闘しながら自身のスキルアップを図っています。

能美防災に入社して、「挑戦」したエピソードを教えて下さい

構造設計担当の先輩と二人で検出方法、回路・基板設計、構造設計、ソフト設計を一貫して担当できる機会がありました。電気回路は、設置場所ごとにセンサの調整をせずとも感度が保証できるよう設計するのに苦心しました。基板設計は協力会社へアウトソーシングすることもありますが、この時は自分で設計し、部品一つひとつの位置にまでこだわり抜きました。

また、電気分野だけでなく構造部分のアイディアを提案したり、コスト削減や合理的で問題の起きにくい火災検出の方法を何度も検討しました。様々な事象を考慮する必要がありましたが、難しさと同時に製品化への手応えと面白さを感じたことを覚えています。自分の裁量で仕様を決めた初めての経験だったので、強く思い入れのある仕事になりました。

能美防災を目指す方に
メッセージをお願いいたします。
MESSAGE

能美防災は研究開発部門も現場と一丸となって仕事を進めることができる、数少ない会社だと思います。新たなメンバーとしてチームノーミの一員になることを選んでいただけたら、これほど嬉しいことはありません。

※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。

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