ビジョン・戦略 VISION & STRATEGY

火災被害ゼロの社会を創る~挑戦~

能美防災は、火災によるリスクを限りなく減らし、
『火災被害ゼロの社会を創る』ために、これからも防災のあるべき姿を追求し続けます。
このような理想社会の実現に向けて挑戦する私たちを取り巻く環境や、ビジョンについてご紹介します。

01 -変化する"火災"-

近年、消防設備機器の普及や技術の進歩もあって火災被害は減少傾向にあります。しかし、ここ数年の間だけをとっても、痛ましい火災事故が起きているように、新たな課題は絶えません。ライフスタイルの変化、建物の大規模化・利用形態の複雑化、高齢者の増加などの社会動向に伴って、新しい形の火災は生まれ続けます。こうした変化を続ける火災に対して安全面の課題を発見し、解決するためのソリューションが求められています。

02 -火災被害を軽減する"消防法"-

消防設備機器の設置による火災被害の軽減効果は明らかである一方、自発的な設置で普及させることが困難なことから、"消防法"をはじめとする各法関係によって必要最低限の設置が義務づけられています。消防法は昭和23年に制定され、今日まで災害の進化に伴って適宜改正を繰り返しています。進化する災害において火災被害を軽減するためには、当社がこれからも先進的な消防設備機器やシステムを消防法に先駆けて開発し、規制を先取りして改定のきっかけをつくることが必要不可欠です。

03 -次世代防災の創造-

能美防災を取り巻く環境は、市場の状況だけでなく、法規制の動向など様々な事象が絡み合っています。防災事業のパイオニアとして今日まで業界を牽引してきた当社も、今後より質的に複雑化する火災リスクを予測し、限りなく"ゼロ"にするためには、さらに早いスピードで進化する必要があります。例えば最新テクノロジーを取り入れた画期的な新商品の開発など、これまで以上のイノベーションを日本、そして世界で実現することが使命だと考えています。

04 -消防防災技術の活用-

事業の中核である「火災の防災」で得た技術と経験を活かし、過去には碍子洗浄や道路融雪などの開発を手がけてきました。最近では、火災の検知で培ったセンシング技術を応用した「構造物の劣化診断技術」や、消火設備の水噴霧技術を活用したヒートアイランド対策の「ドライミスト」、鉄道の軌道保全のための「レールミスト」を開発し、社会へ提供しています。事業基盤を更に強化するためにも、消防防災技術を基礎とした事業領域の開拓・拡大への挑戦を続けています。

05 -「防災のプロ集団」の強化-

最も重要な経営資源は「人」です。今後人々は更に便利さを追求し、活動範囲を広げ、生活空間も多様化していくことが予測されているからこそ、社員一人ひとりが専門性を高め、課題・問題を自立的に発見し、解決に向けた挑戦をやり遂げる意思を持って革新につなげていかねばなりません。私たちはそのために、防災のプロッフェショナル集団の育成を促進する、様々な教育やバックアップ制度の強化を行っています。

皆さんは、「安全とは何か」を考えたことがありますか?実社会における「安全」は、社会的制約のもとにあるため、どこまで安全にしておけば良いのか、なかなか答えは出ません。消防防災の分野にはまだまだやらなければならないことがたくさんあります。これからも能美防災は理想社会の実現に向け、防災事業のパイオニアとしての使命に徹し、社会の安全に貢献していきます。

中長期ビジョン2028

ステートメント 「期待の先」にある安全を「カタチ」にし
誰もが笑顔で暮らせる社会を実現する

中長期ビジョン達成に向け、私たちが掲げる未来共創プロジェクトは、お客様への提案のカタチを変革し、提供価値の向上を目指すものです。既存領域・新領域ともにソリューションの卵を創出し、育成し続ける風土を社内に醸成して、次世代の柱となる事業を見出し成長させたいと考えています。
それだけでなく、お客様の本質的な課題を洞察し、自社の技術力・可能性や他社の技術との紐付けからソリューションを創出できる提案型人財育成のための投資も計画しています。

「期待の先」にある安全を「カタチ」にしてあらゆる場所に届け、常に防災をリードしていく会社であり続けるために、私たちは防災事業のパイオニアとしての使命を自覚しながら、社会課題の解決力向上を実現します。

「期待の先」にある安全を「カタチ」にするために

未来共創プロジェクトの図
  • デジタルトランスフォーメーション(DX)
  • 安定した製品・サービス供給体制をより強固にするサプライチェーンの実現
  • サステナビリティ経営推進による企業価値向上を前提とした課題対応

より高い付加価値を創造できる企業への変革

目標達成のための方針

目標達成のための方針を示した図

私たちにいま求められているのは、より高い付加価値を創造できる企業への変革です。
総合防災メーカーとして災害全般への事業領域拡大を目指しています。

事業領域拡大へのマイルストーンとして、基軸である消防防災事業すなわち「既存事業領域」をさらに発展させるため、独自防災システムの提供をファーストステップとし、お客様の本質的な課題を起点とした最適な防災ソリューションの提供へとサービスを拡充していきます。同時に防災監視のあらゆるシーンでお客様の課題解決を支援する「新事業領域」への展開にも挑戦、総合防災メーカーとしての成長を目指します。このように時代とニーズに合わせたサービスを展開し続けていくことが、未来の防災につながると私たちは確信しています。

事業戦略 総合防災メーカーとして災害全般へ
事業領域拡大