能美防災に入社した社員が、どのように仕事を覚え、成長していったのか。
入社1年目、現場での学びや初めての挑戦を通して少しずつ“できること”を増やしていく日々。
失敗や戸惑いも糧にしながら、自分の役割を見つけていく姿があります。
社会人として、そして防災のプロとして歩み出したその軌跡を、ぜひご覧ください。
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T.M

所属
CS設備本部
CSサービス部第5グループ
入社年度
2023年度
卒業学科
経済学科

なぜ能美防災に?

社会に必要とされる存在でありたい
という想いから

学生時代、将来の目標が明確に定まっていなかった中で、「やりがい」を軸に企業選びを進めました。能美防災は、消防用設備という人命に関わる重要な分野を担い、社会に欠かせない存在であると感じたことが決め手に。また、消防法に基づく業界構造や、その中でもトップシェアを誇る安定性にも惹かれ、安心して長く働ける環境だと実感しました。

現在の仕事は?

命を守る設備の“確かな動作”を支える
プロフェッショナル

CSサービス部に所属し、消防用設備の保守点検・修繕・改修工事に従事。点検スケジュールの調整から現場管理まで、営業と施工管理の両面を担います。法令に基づいた定期点検をベースに、お客様の施設を安全に保つための改善提案も実施。設備の種類が多岐にわたるため、日々の業務を通じて幅広い知識と実務経験を積み上げています。

入社4

社会人としての第一歩は、
基本を
身につける日々から

入社式後、2週間の全体研修を実施。マナー研修や部署紹介、工場見学など、能美防災の業務と姿勢を学ぶ機会が豊富にありました。中でも印象に残っているのは電話応対や名刺交換といったビジネスマナー研修。これまで経験のなかった社会人の振る舞いに戸惑いながらも、一つずつ吸収していきました。社会人としてのスタートを実感し、「できることを増やしたい」という前向きな気持ちが芽生えた期間でした。

T.Mの入社
入社から
2ヶ月
5

知識ゼロからの挑戦。
支えられながら基礎を
固める日々

CSサービス部の業務理解や、消防設備士甲種4類の取得に向けた講習を受ける座学中心の1ヶ月間でした。文系出身の私にとって、電気系の知識は初めて触れる内容ばかりで、正直不安もありましたが、講師の方の丁寧な説明や、先輩社員のサポートがとても心強く、少しずつ理解が深まっていく感覚がありました。まるで学生に戻ったような気持ちにもなりましたが、社会人としてのスタートにこの“基礎を固める時間”が用意されていたことに安心感を覚えました。知識が積み上がっていく中で、徐々に自分の仕事へのイメージも具体的になっていき、「ここから一歩ずつ成長していこう」という前向きな気持ちになれた期間でした。

入社から
6ヶ月
9

任される業務が増え、成長の実感が
湧いてきた

8月の資格試験を終えた頃から、テナント改修工事や見積作成など、実務に関わる機会が徐々に増えていきました。器具の配置確認や資材準備など、細かな作業が多く、最初のうちは一つひとつに時間がかかり、戸惑うことも少なくありませんでしたが、経験を重ねるうちに少しずつ判断力がつき、自分で対応できる業務の幅が広がっていきました。「これは自分に任されている仕事だ」という実感が持てるようになり、それが日々のモチベーションを大きく引き上げてくれたように思います。

T.Mの入社から<br>6ヶ月
入社から
7ヶ月
10

試験合格と実地研修が、
プロ意識の芽生えにつながった

消防設備士甲種1類の資格試験に向けた勉強に取り組みつつ、協力会社の現場に同行して点検作業を体験。部署内での勉強会や実地研修のおかげで無事合格することができ、設備の理解も深まりました。また、協力会社の視点を知ることで、日常業務での配慮の幅が広がり、より“現場を理解する目線”を持てるようになりました。

入社から
11ヶ月
2

初の現場管理。責任の重さと
達成感を
知る経験に

先輩が担当していた泡消火設備の更新工事を、自分が現場管理の責任を持つ立場として一人で任されました。しかも夜間工事だったため、身体的に大変な面もありましたが、無事に工事を完了できたときの達成感はこれまでにないほど大きなもので、「自分の仕事」としての手応えを初めて強く感じる経験となりました。その後、3月に向けて自分が担当する物件の引き継ぎも始まり、いよいよ任される範囲が広がっていくことを実感。責任の重さに緊張しつつも、それ以上に期待や楽しみも感じており、新たな一歩を踏み出す準備が整ってきたように思います。

入社から
12ヶ月
3

担当者デビュー。周囲の支えを
力に
変えて前へ

ついに自分の担当物件を持つことになり、お客様とのやりとりも本格的にスタートしました。同期より少し遅れての現場デビューだったこともあり、最初はどこか焦る気持ちを抱えながらのスタートでしたが、先輩方の丁寧なフォローに支えられ、一つひとつ業務に向き合っていきました。経験不足から戸惑う場面も多く、自信を失いそうになることもありましたが、それでも「自分の名前で仕事を任されている」という責任感が少しずつ自分の中に根づきはじめました。「この人なら任せたい」と思ってもらえるよう、信頼に応えたいという気持ちが強くなった月でした。

T.Mの入社から<br>12ヶ月

今後の目標は?

経験を重ね、信頼される存在に成長したい

この1年でできることが少しずつ増え、成長を実感できました。今後はさらに現場対応力や提案力を高め、お客様や協力会社から「安心して任せられる」と思ってもらえる存在になりたいです。そして、知識・経験だけでなく、人間力でも「信頼を築ける人」を目指していきたいです。

T.Mの目標
K.Tのプロフィール画像

K.T

所属
研究開発センター
第2制御システム研究室
入社年度
2023年度
卒業学科
電気電子工学専攻

なぜ能美防災に?

幼少期の関心が、原点に

幼い頃に見た消防点検の様子や、祖父母の家に設置されていた感知器・受信機に興味を持ったことが、消防設備の世界を志すきっかけでした。その後も商業施設や学校など、身近な場所で当社の製品を目にする機会が多く、自然と「この会社で働きたい」という想いが強まりました。説明会やインターンシップにも積極的に参加し、自分に合った社風や事業内容に確信を持ち、入社を決意しました。

現在の仕事は?

海外向け受信機を、一から作り上げる

私の仕事は、海外市場向け受信機の開発を通じて、製品を販売可能な状態に仕上げることです。現在は中国・東南アジア向け製品のデバッグ、品質保証試験、回路設計を担当しており、中でもデバッグと品質保証試験に多く携わっています。法的に求められる性能や仕様を満たすように改善を重ねながら、現場で直感的に使えるような操作性にも配慮しています。製品を“育てる”という意識を持って取り組んでいます。

入社4

社会人としての第一歩。
憧れを現実に変えた初月

入社式では、「この会社で働ける」という高揚感とともに身が引き締まり、社会人としての自覚が芽生えました。全体研修では会社の歴史や業務内容を学びつつ、社会人に必要な素養を身につけていきました。配属後にはOJTの先輩とともに消防研究所を見学し、火災実験や設備の動作を目の当たりにしながら、防災の最前線を実感。その後任された初めてのデバッグ作業では、小さなことでも自分が担当しているという実感が湧き、さっそく責任とやりがいを噛み締めた4月でした。

K.Tの入社
入社から
3ヶ月
6

他社との比較から得た、
新たな視点と自社理解

初めて参加した防災関連製品の展示会では、国内外の製品に触れる機会に恵まれました。中でも他社製品や海外向け製品に触れたことで、自社の技術や特徴を客観的に捉える視点が芽生え、自分の担当業務に誇りを持つきっかけにもなりました。展示品の中には、これから担当する海外製品と関連する技術もあり、知識の整理や理解を深める貴重な学びの場に。ものづくりの世界に足を踏み入れた実感とともに、より良い開発につなげたいという意欲が高まりました。

入社から
4ヶ月
7

正社員として迎えた節目。
一歩進んだ責任と技術力

見習い期間を終え、晴れて正社員に昇格。歓迎会では温かい言葉を受け取り、新たなステージへの覚悟が生まれました。工場での半田講習ではICの細かい作業にも果敢に挑戦し、正しい手法を身につけることで自信がつきました。さらに、計測器の校正業務では精度の重要性を学び、品質の土台に触れる経験も。加えて、来月の発表に向けた製品のデバッグでは、実際の現場を想定した細かな調整を行い、「任される立場」としての自覚が強く芽生えた月となりました。

K.Tの入社から<br>4ヶ月
入社から
6ヶ月
9

緊張の設計検証会。
自分の知識と判断力を
試される場に

自身が設計した基板について、部署内の有識者から確認を受ける「設計検証会」に初参加しました。電流の余裕や使用温度といった技術的な視点で多くの指摘があり、改めて知識の深さと準備の大切さを実感。仕様書を使いながら説明する場面では、緊張しながらも自分の意図を言葉にして伝える難しさに向き合いました。また、生成AI体験会にも参加。プログラムを組む手助けになる可能性を感じ、今後の活用に意欲が湧いた月でした。

入社から
8ヶ月
11

中国向け製品の試験を通じて、
異なる規格の面白さを知る

品質保証試験の対象製品が東南アジア向けに加えて中国向けも担当するようになり、仕様や規格の違いに戸惑いながらも新たな学びが多くありました。操作方法の習得や中国語の資料の読み込みを通じて、自分のスキルの幅が広がったことを実感。試験では使用機器が多く注意点も多岐にわたる中で、前回の反省を活かし記録を残しながら効率的に対応。大学訪問にも同行し、かつての自分と同じ立場の学生と接する中で、社会人として少しずつ成長している自分に気づく機会にもなりました。

入社から
12ヶ月
3

実験データに基づく選定。
知識が実感に変わった瞬間

1〜3⽉は受信機の電源として使⽤する蓄電池の選定に向け、放電特性の測定とグラフ化に取り組みました。⼤学時代に学んだ知識が実際の仕事に直結する経験となり、グラフを完成させたときには思わず感動。試験では、電池がなくなるまでの特性を確認する必要があり、電源を落とすタイミング次第では深夜に警告ブザーが鳴り響いてしまうおそれがありました。そこで、コンセントタイマーを活用して電源の遮断時間を調整し、警告音が必ず自分の勤務中に発生するよう工夫。ハードの変更ではなく、手軽かつ効果的な対策を自ら提案・導入したことで、周囲への迷惑を回避すると同時に、業務の効率も高めることができました。また、品質保証試験では過去の教訓を活かし、スムーズな進⾏を実現。振り返ると、知識‧技術‧判断⼒のすべてが1年前より確実にレベルアップしていると感じられる締めくくりの3ヶ⽉となりました。

K.Tの入社から<br>12ヶ月

今後の目標は?

誰からも信頼されるような
技術者に

今後は、より高度な製品開発や試験にも主体的に関わり、自分の技術力に自信を持てるようになりたいです。知識だけでなく、判断力や説明力もさらに磨き、誰からも信頼される技術者を目指します。また、後輩が入ってきたときには、自分が先輩から受けた丁寧なサポートを今度は自分が届けられるよう、成長を続けていきたいと思います。

K.Tの目標