S.S

世界にひとつしかない製品で生命と財産を火災から守る

世界にひとつしかない製品で生命と財産を火災から守る

S.S
生産三鷹工場 設計1課
地域創生科学研究科 工農総合科学専攻卒 / 2022年度 入社
  1. 現在の仕事内容について
    教えてください

    防災システムの司令塔となる機器を設計する

    私の所属する部署では主に火災受信機と呼ばれる制御機器の「特注品」の設計を担当しています。火災受信機とは、火災被害を防ぐ司令塔のような存在です。建物内に設置された感知器や発信機から煙や熱などの検知信号を受けて、火災の発生を人に知らせたり、他設備を連動させたりします。建物の規模や連動機器によっては、カタログ品(標準ラインナップ品)ではカバーできない仕様の火災受信機が求められ、私たちが特注品を設計することで対応しています。具体的な業務としては、製品の見た目を示す外観図、入出力を制御する回路図、加工方法を示す板金加工図など、火災受信機をつくるために必要な資料を、CADソフトを使用して作成し、生産部門へと引き渡します。お客様からの要望を機器仕様に反映することは当然ながら、「自分の設計した製品が人々の生命を守るのだ」という意識を大切に、常に信頼性の高い製品づくりを追求しています。

  2. S.S

    能美防災に
    入社した理由は?

    会社選びの軸は、
    社会貢献とものづくり

    私は学生時代に東日本大震災のボランティア活動に参加したことがきっかけで、「人々の生活を豊かにする仕事がしたい」という気持ちを持つようになりました。就職活動では、大学院で機械工学やロボット工学を専攻していたこともあって、「ものづくりを通じた社会貢献」が自然と仕事選びの軸になりました。そして自分の目標をかなえることができる分野として防災業界を調べていくなかで、今でも全国で1日に約4人の方が火災で亡くなっている事実を知って衝撃を受け、「火災被害ゼロの社会の実現」を掲げる能美防災に興味を持ちました。決め手になったのは、自分のこだわりである「ものづくり」ができること。防災業界のパイオニアとして、研究開発から設計、生産、施工、メンテナンスまでの一貫体制で事業を展開する能美防災なら、納得できる仕事ができそうだと思ったことも大きかったです。

  3. 仕事のやりがいを
    教えてください

    設計者としての●●?

    私の業務には、特注品として世界にひとつだけの機器を設計しているというやりがいがあります。
    ここにしかない、自分だけがつくり上げる、オンリーワンの製品に携われるというのは、設計者としては、この上ない喜びです。また設計、生産、検査というものづくりの一連の流れを身近で体験できる点も気に入っています。自分のつくった設計データが二次元から三次元になり、さらには実際に物として形になっていくプロセスは、いつもワクワクします。また、就職活動をしているときに目指していた「ものづくりを通じた社会貢献」もしっかりと実現できているという感覚があります。「自分の設計した火災受信機が、地図に載っているリアルな建物に設置されて、火災被害を予防するために今このときも動き続けている」⋯そう考えると、誇らしい気持ちになります。

  4. S.S

    能美防災でどのように
    成長してきましたか?

    自分の出発点となった
    初めての主担当

    入社2年目、現在の自分につながるターニングポイントがありました。1年目では先輩をサポートする業務をしていたのですが、私自身が主担当として、ある設計案件に取り組むことになりました。自分一人に任されたのは初めての経験でしたし、単に前例に沿うだけではクリアできない、難易度の高い対応が求められたので、非常に苦労しました。相当に昔の火災受信機をリニューアルするという案件で、今では入手できない部品が多く使われていました。聞いたこともない古い部品の機能を理解して、現在の部品に置き換えて設備を生まれ変わらせる作業は、一筋縄ではいきませんでした。先輩にアドバイスをもらったり、営業担当者に参考資料がどこかにないか客先へ問い合わせをしてもらったり⋯可能な限りの手をつくして何とかやり遂げることができました。一人前の設計者への第一歩だったと思います。

  5. S.S

    100年後の防災のために、
    あなたが挑戦することは?

    防災設備に関わるすべての機器を知り尽くしたい

    まずは、自部署で扱っているタイプの火災受信機を一通り設計できるようになりたいと考えています。火災受信機には、主にマンションなどの住宅をはじめ小中規模の施設で使われるP型と高層ビルなど大規模な施設で使われるR型があります。私はまだP型しか担当したことがないので、R型の設計も経験して、自分がカバーできる製品領域をもっと広げることが目標です。その次のステップとしては、火災受信機だけでなく、感知器、発信機といった「火災を見つける」ための設備を構成する機器へ製品領域を広げたいです。さらに、その先は、「火災を消す」ための消火設備や「炎・煙の広がりを防ぐ」ための防火・防排煙設備へ。当社が手掛けているすべての機器を理解したうえで、万が一の場合に確実に動作してお客様の生命と財産を守る、信頼性の高い防災システムをつくることができる設計者を目指します。

他の社員インタビュー