R.S

自分の好きな光の技術で、火災を検知する製品に取り組む

自分の好きな光の技術で、火災を検知する製品に取り組む

R.S
研究開発研究開発センター 第2感知システム研究室
電気電子工学専攻卒 / 2018年度 入社
  1. 現在の仕事内容について
    教えてください

    火災をいち早く見つける
    炎感知器に関する研究開発

    主に赤外線を用いた炎感知器/センサの研究開発に従事しています。入社後は、トンネル、文化財向けの炎感知器/センサの開発を経験。現在は、屋内向け炎感知器の開発に携わっています。研究開発といっても、内容は多種多様。新製品開発に向けた回路設計や基礎的な実験に携わるケースもあれば、既存機種のブラッシュアップや生産性の向上に向けた技術的な検討に取り組むケースもあり、案件に応じて課題は異なります。
    私たちの仕事は、機器の性能アップに向けた実験や、そこから得られるデータを分析する時間が多くなります。そうした中で、私には常に忘れないようにしていることがあります。それは、当社の研究開発者は、社会が防災設備に求める機能を製品という形にしてこそ価値があるということ。どんなに面白い、あるいは難しい技術的課題が出てきても、決して製品づくりとのつながりをなくさないことを意識するようにしています。

  2. R.S

    能美防災に
    入社した理由は?

    自分の専門技術を
    将来性ある分野で発揮

    大学院では、光/レーザーを研究していました。光の位相を調整して、力学的なエネルギーを取り出すという研究に夢中になるうちに「光学系の開発職に就きたい」と考えるように。そして当社が赤外線を用いた炎感知器/センサや、光電式の煙感知器などさまざまな用途で光学を用いていることを知って興味を持ち、応募することにしました。最終的に当社を選んだのは、将来性に惹かれたから。火災から人の生命や財産を守る防災設備は、どのような時代になっても必要とされ続けるに違いないと考えました。また、就職活動で出会った先輩社員たちの人柄や会社説明会から感じた会社の雰囲気から、なんとなくですが「この会社なら気持ち良く働けそうだ」と思えたことも入社の後押しになりました。あのときのなんとなくの予感に従ったことは、今にして思うと大正解でした。

  3. 仕事のやりがいを
    教えてください

    自分が携わった製品を
    見ると、やりがいを感じ
    アイデアが湧く

    研究開発は、解決までのルートを自分の知識と経験、工夫を駆使して考える仕事です。しかし、解決に向けた最短ルートをたどれることは、非常に稀です。ほとんどの場合、試行錯誤の連続。でも試行錯誤の先には、「自分の製品が社会の役に立っている」という喜びが待っています。私が手掛けている炎感知器/センサは、美術館、劇場など高天井物件に多く設置されています。そのため私は、天井の高い建物に入ると自然に上を向いて天井を目で捜索。そこに自分が携わった製品を見つけては「あーあった!」とテンションをあげています。そうしていると、「あそこは、こうすれば良かった」「次は、こうしようかな」といろいろなアイデアが湧いてきます。そんな風に心がポジティブに動いているとき、私は仕事のやりがいを感じているのかなと思います。

  4. R.S

    能美防災でどのように
    成長してきましたか?

    異なるプロジェクトを
    通して、
    研究開発者として
    の幅を広げる

    最初の2年間は、トンネル向け炎検知器の開発に携わりました。トンネルの壁面に設置されて、トンネル内で発生した火災を自動的に検出し、消火設備を稼働させる火災受信機に伝える製品です。その開発では、赤外線によって炎を検知する受光素子のリニューアルが行われ、私はその素子の信頼性試験を担当しました。3年目になると、本格的な研究開発案件が任されました。テーマは、文化財向け炎センサの開発。その当時、沖縄の世界遺産に登録された首里城の火災を契機に、各地の文化財への防災設備の導入がより一層進められていました。私は、従来とは異なる赤外線検知技術を使って、さまざまな文化財に最適な火災センサの開発に取り組みました。今は、幅広い建物に導入してもらえる別の炎感知器を開発中です。これからもいろいろな感知器/センサの研究開発を体験して、成長していきたいと思います。

  5. R.S

    100年後の防災のために、
    あなたが挑戦することは?

    炎感知器の知見者となって、
    火災被害ゼロの実現に貢献

    私が挑戦したいことは、より良い製品をつくり続けることです。自分の担当する製品開発だけでなく、当社の炎感知器/センサの製品ラインナップ全体を、もっと充実させていきたいという想いがあります。炎感知器の研究開発に携わっていると、「これとこれが一緒になれば、もっと使いやすいのに」「こんな機能を有したこんな製品があったらいいのに」といろいろなアイデアが出てきます。
    研究開発者としては、炎感知器を極めたいと考えています。炎感知器は、「早く火災を見つける」「他の通報設備、消火設備、避難設備などと連動する」という意味で防災設備の中核を担うものです。炎感知器の知見者として防災設備の進化に貢献する。そんな姿を目標に、研究開発を続けていきます。

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